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競走馬の脚質について

今回も競馬における基本的な内容についてまとめてみましたので、一緒に確認していきましょう。

今日は競走馬の脚質についてです。

競走馬がレースに出走するときには、脚質(きゃくしつ)というものがあります。

脚質とは、レースの位置取りに関するものです。

人間の800メートル走や1,500メートル走でも、始めから飛ばす、最後に追い込むなどの特徴が表れます。

競走馬にもレース展開の特徴があるので、この点を踏まえておくと予想に役立てることができます。

今回は競走馬の脚質をご紹介するとともに、予想に役立てるポイントをお話ししていきます。

逃げ

逃げとは、レースが始まってから先頭を走るタイプの馬です。

レースの最初から先頭を走ることになりますので、ハイペースやスローペースなど展開に左右されることが多い脚質です。

逃げ馬は脆さがある競走馬も多く、逃げることができないと呆気なく負けてしまうこともあります。

なぜかといえば、この逃げという戦法をとる競走馬は往往にして性格的に臆病な馬が多い傾向にあります。

競馬は基本的に逃げ馬以外は他の馬と並走して走ることになります。

ある程度何頭かがまとまって走る形になるので、馬群(ばぐん)と呼ばれる隊列が形成されます。

臆病な性格の馬の場合、この馬群に入ることで戦意喪失してしまい、本来の力を発揮できない場合があります。

そのようなタイプの馬は他の馬の影響を受けないよう、最初から先頭に立ってしまうことでカバーします。

その他にも、例えばダートレースの場合は前に馬がいると、前の馬が蹴り上げた際に砂が舞いますので、その砂を被って嫌気がさしてしまうというケースもあります。

そういった馬の場合も、この逃げという戦法を取ったり、あえて外を回したりと気を使うことがあります。

また、性格的な問題がなくても、スタートダッシュが得意で初速からスピードに乗りやすい馬は自然と逃げる形になる場合もあります。

こういったタイプの馬はスタートダッシュを決めた後、無理に引っ張ってポジションを下げずに逃げてしまうことがあり、自分のペースで運べればそのまま逃げ切ってしまう場合もあります。

競馬の予想するを際に逃げ馬のポイントとなるのは、他に同じような逃げ馬がいないかどうかが重要です。

逃げたい馬が複数いると、スタートした後のポジション争いが激しくなり、結果としてハイペースになります。

いくら自分のポジションが取れたからといって、レースの前半でスタミナを使ってしまうと後半バテてしまい、結果として逃げ残ることができません。

つまり、いかに自分のペースで気分良くレースを運び、最後の直線になってもスタミナを温存できるかどうかが逃げ馬にとって重要になります。

逃げ馬を狙うときは、メンバーをよく見て同じような脚質の馬がいるのかどうかを判断するのが大事ですね。

また、小回りで直線が短い競馬場や、開幕したばかりで芝の状態が良好な時に好走する傾向にあります。

ちなみにですが、逃げたい馬は「ハナを主張する」や「ハナを叩く」といった用語が使われます。

最後に代表的な逃げ馬をご紹介しておくと、古くはエリモジョージやメジロパーマー、ツインターボといった馬が有名です。

この辺りの馬は成績が安定しないことがあり、性格的な面から逃げの戦法を取っていたと考えられています。

一方で、スタミナが豊富で他馬を寄せ付けないタイプだったのがダイワスカーレットやミホノブルボンです。

この2頭は他の馬からすれば、逃げるとわかっていても追いつくことができずに逃げ切り勝ちを許してしまうほど、全盛期は強い競馬を見せていました。

最後にスタートダッシュが得意なタイプとしてはミッキーアイルやカルストンライトオといった馬がいます。

この2頭はともに短距離で活躍した逃げ馬で、持ち前のダッシュ力から一瞬で先頭に立ち、そのままゴールまで逃げ切るという圧巻の競馬を見せたことがありました。

先行

先行とは、逃げ馬のやや後ろに位置して走るタイプの馬です。

よく「好位につける」といった表現でレースを運ぶ脚質といえます。

統計を見ると、この先行馬が最も勝っている傾向にあり、安定感のある脚質といえます。

基本的には逃げ馬同様、ペースは遅い方が有利で、先行するためにスタートの出足も必要です。

先行馬の主な特徴としては、この後に紹介する差し馬や追込み馬ほど最後の直線で瞬発力がなく、逆にレース中は前の方でじっと待機し、3〜4コーナーで仕掛けて早めに先頭に立ってそのまま押し切るような競馬を得意とするタイプが多い傾向にあります。

そのため、瞬発力よりはスタミナやパワーがあり、「長くいい脚を使う」や「図太い」といった表現をされる場合があります。

また、「横綱競馬」や「横綱相撲」と言われることもあり、文字通り競馬における王道的な脚質ともいえます。

先行馬は逃げ馬と同様、直線が短い競馬場や開幕したばかりの良好な芝状態の時に好走しやすく、他では馬場が悪化していて早めに仕掛けないと前に追いつけないような場合も好走する傾向にあります。

先行を得意とした脚質の競走馬にはシンボリルドルフ、ビワハヤヒデ、タイキシャトルといった安定した成績を残す名馬がたくさんいます。

差し

差しとは、先行馬のやや後ろに位置して走るタイプの馬です。

馬群の中団から後方でじっと待機し、直線に向いてからの瞬発力が求められる脚質です。

また、騎手は勝負所で進路が塞がれることもあるため、馬群を捌く技量も必要になります。

差し馬の多くはレース中にスタミナを温存し、最後の直線で一気にスパートをかけて先頭に躍り出るようなパフォーマンスをします。

競走馬の瞬発力は「切れ味」とも言われ、「末脚(すえあし)」や「切れ味が鋭い」といった表現が新聞などでは書かれています。

差し馬はその性質上、直線の短い競馬場や馬場状態が悪い時には苦戦する傾向にあります。

一方で、ハイペースになって逃げ馬や先行馬が軒並みバテてしまうような場合にはスタミナを温存している差し馬が一気にレースをひっくり返すこともよくあるため、やはり馬場状態やメンバー構成をよく見ておくことが重要といえます。

差し馬として代表的な競走馬はナリタブライアン、スペシャルウィーク、ウオッカなど数多くの名馬がいます。

まくり

まくりとは、基本的にレース中は差し馬と同じような位置でレースを進めますが、3〜4コーナーの勝負所で一気にポジションを上げて先行馬に追いつき、直線で一気に先頭に立つような戦法をする馬を「まくり」といいます。

この脚質はやや特殊なため、毎回まくりをする馬はあまり多くない傾向にあります。

例えば、展開によって普段は差しを得意としている馬が、あまりにもスローペースでいつも通りの位置どりでは前に行く馬に追いつけないと騎手が判断した時に、一気に追い上げていって先頭争いをする場合が多い印象です。

差しと違って途中でポジションを上げるため、その分のスタミナを消耗して瞬発力が鈍る場合はありますが、馬自身に持続力やスタミナが残っていれば差し馬でも勝ち切ってしまうことはあります。

特にG1レースのようなたくさんのファンが観戦しているレースでまくりをする馬がいると、レースが動いて歓声が上がったりもします。

近年で印象的なまくりをした競走馬は、オルフェーヴルやゴールドシップがいます。

追い込み

追い込みとは、スタートしてから位置を下げ、馬群の後方に位置して走るタイプの馬です。

差し馬よりもっと後方にいますので、基本的には最後方から2〜3頭くらいの馬を追い込み勢として表現します。

スタートに出遅れてしまい、必然的に追い込みせざるを得ないこともあります。

スタートが不得手な競走馬は、追い込み馬になる傾向があります。

直線ではほとんど最後方から一気に追い上げなければいけないため、差し馬以上に瞬発力が問われます

追い込み馬が活躍できる傾向としては基本的に差し馬と似ており、ハイペースになって逃げ馬や先行馬がバテているときや、東京競馬場や新潟競馬場のように直線が長い競馬場で本領を発揮します。

追い込み馬が見事に勝利すると非常にインパクトが強いため、特にG1や重賞レースで追い込みが決まるとファンの印象も深くなるものです。

一方で、少しでも仕掛けどころを間違えると本領を発揮できない難しい脚質でもあります。

仕掛けが早すぎるとスタミナを消耗してしまいますし、遅すぎると届かないことも多々あります。

差し馬と同様、前にたくさんの馬がいて進路が塞がってしまうこともあるので、必然的に大外を回すことも多くなり、ロスをしやすい脚質ともいえます。

それでも余りある瞬発力の持ち主であれば、かえって他の馬の影響を受けることがないので、一長一短といえますね。

有名な追い込み馬はヒシアマゾン、デュランダル、ディープインパクトなど、個性が強く人気の高い競走馬が多いです。

まとめ

どの脚質が良い、悪いということは一概に言えません。

一般的には競馬場ごとのコース形態や当日の馬場状態、枠順によって逃げ馬・先行馬が有利な場合と差し馬・追い込み馬が有利な場合とで傾向は出ています。

まずは基本をおさえ、逃げ先行馬が得意な条件のときは逃げ先行馬を狙い、差し追い込み馬が得意な条件のときは差し追い込み馬を素直に狙っていくのがオススメです。

とはいえ、メンバーによって読めない場合もありますし、予想外の逃げや追い込みをして勝利してしまう場合もあります。

様々な競走馬の特徴をおさえつつ、臨機応変に対応しなければいけないのが競馬の難しいところでもあり、だからこそ的中できた時の喜びがあるというわけですね。

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