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競走馬の走り方とコースの得手不得手

少し間隔が空いてしまいましたが、今日は競馬の基礎知識として
競馬初心者の方向けの内容をまとめてみました。

今回のテーマは「競走馬の走り方とコースの得手不得手」についてです。

人間にも走り方に違いがあるように、競走馬も走り方が馬によって異なります。

特に競走馬は人間で言うアスリートですから、
フォームの違いによって競争成績にも大きな違いが出てくると考えられています。

もちろん、生まれ持ったフォームがありますので、それがベースにはなります。

少しでも良い成績が出るように競走馬仕様のフォームに訓練していくのは
牧場であったり、厩舎にとって大事な仕事の一つになります。

また、フォームによってコースや馬場状態における得手不得手もあります。

その辺りを押さえておくことは競馬の予想をする上で
重要なポイントですので、この機会に把握しておきましょう。

手前とは

まず覚えておきたいのが、手前(てまえ)についてです。

手前とは、簡単に言うとどちらの前足を先に出して走っているか、
ということを意味します。

競走馬は人間とは違い4本足で走りますが、
レースで走っている走り方はギャロップ(襲歩)と呼ばれる最もスピードが出ている走り方になります。

少し余談ですが、パドックのようにゆっくり歩いているのが常歩(なみあし)といいます。

パドックでイレ込んでいて少し歩き方が早くなったり、
本馬場入場の際に騎手が立ったり座ったりしている走り方が速歩(はやあし)。

そしていわゆる返し馬と呼ばれるレースの時よりも
ゆっくりな走り方を駈歩(かけあし)もしくはキャンターと呼び、
実際のレースでのスピード感で走るのが襲歩(しゅうほ)・ギャロップと呼ばれています。

これらの走り方のうち、手前があるのはキャンターとギャロップのみです。

キャンターもしくはギャロップで走っている馬をよく見ると、
必ずどちらかの前足が先に出ているのが分かると思います。

この時、右足が先なら右手前
左足が先なら左手前で走っていると判断しているのです。

人間の場合は両手両足を左右対称にバランスよく動かすのが良いですが、
競走馬の場合は走り方の性質上、必ずどちらかの手前で走ることになります。

ここで手前における重要なポイントがあります。

一つはコーナーを回る時です。

例えば右回りの場合、右前足が先に出る右手前で走った方が
スムーズにコーナーを回ることができます。

人間で例えるなら、右回りのカーブを曲がる際、
若干右側に重心が傾いて右肩が下がるような走り方になると思いますが、
イメージ的には同じです。

一般的な競走馬ならば右なら右、左なら左にカーブをすると
自然に手前もその向きになります。

もう一つのポイントとしては、
競走馬は長い距離を同じ手前で走ってしまうと、
脚に疲れが溜まりスピードが落ちてしまう、
という特性があります。

基本的に競走馬はカーブの際や疲れたりすると自然に手前を変えるのですが、
中には手前が変えるのが苦手な競走馬もいます。

そういった競走馬はレースに出走する前に牧場や厩舎でトレーニングを積んでいる時点から
練習を重ねているものですが、どうしてもレースになっても改善できない場合もあります。

つまり、例えば左手前で走るのが苦手な競走馬の場合、
左回りにおいてはコーナーに入る際にスムーズに手前が変えられずにロスしてしまったり、
騎手が意図して手前を変えたい場合にスムーズにいかない場合があります。

手前を変えることはコーナーだけではなく、
最後の直線でも非常に重要な要素です。

前述の通り、ずっと同じ手前で走っていると疲れてしまうため、
最後の直線でもうひと伸びさせたい時に、
騎手が意図的に手前を変えることがあります。

この時にスムーズに手前を変えられる馬は
最後にもうひと伸びして差を縮めたり、
他の馬に交わされずに粘り込めることがあります。

一方で、最後の直線と言えば0.1秒単位で着順を争うまさに瀬戸際ですので、
手前を変えるスムーズさを欠いた分だけ伸び切れなかったり、
もうひと踏ん張りが出来ずに敗れてしまう場合もあります。

残念ながら、どの競走馬がどの手前が得意か不得意か、
ということは新聞などにデータとして書いてあるものではありません。

関係者のコメントから分かる場合もあれば、
実際のレースを見て判断できる場合もあります。

そういった情報はまさに生の情報であり、
新聞やインターネットには載っていない自分だけの貴重な情報になります。

最初のうちはそこまで把握するのは難しいですが、
徐々にその他の知識や情報を覚えていく中で蓄積していけるとよいですね。

次に、競走馬の主な走り方(フォーム)についてご紹介してきます。

ピッチ走法

人間のマラソンなどでも呼称されるピッチ走法ですが、
これは競走馬に関しても同じです。

ピッチ走法とは、歩幅を狭くして走る走法です。

競走馬でピッチ走法だと加速力がありますので、
中山競馬場や函館競馬場のように直線が短い競馬場で有利になる傾向にあります。

加速力があるということは、
短距離からマイルでの距離で好成績を残す競走馬が多いのが傾向です。

また、掻き込む力が強いのでダートコースが得意な傾向もあります。

デメリットとしては、加速力がある分だけ
良い脚を使うことができる時間が短い傾向にあります。

どの競走馬がピッチ走法かどうか、これを見分けるのも最初は難しいですが、
新聞に書いてある関係者のコメントや、
レース後の騎手のコメントなどに注目すると情報収集できます。

ストライド走法

ピッチ走法に対してストライド走法は、歩幅を広くして走る走法です。

加速力は劣りますが、徐々に長く良い脚を使うことができるので、
東京競馬場や京都競馬場の外回りのように、
直線が長い競馬場で好成績を残すことができます。

人間でいう大股で走るので素早く加速することはできませんが、
他の馬がバテて失速する時に最後まで力強く走ることができるフォームと言えるでしょう。

そのため、比較的長距離レースで活躍する競走馬が多いのも特徴と言えます。

ストライド走法の馬の弱点は、重馬場のように滑った馬場は滑りやすくなるので、
苦手になりがちです。

これは一完歩が大きいため、その分だけ一歩の踏み込みに対して力をかけるので、
馬場が湿っていると力が入りづらいからです。

人間でも雨で湿っている道や雪が積もっていて
滑りやすい道では大股で歩くより小股で歩いた方が歩きやすいはずです。

それと同じことだと言えますね。

競走馬はストライドを変えられない

人間の例えで雨や雪の道を歩く時に歩幅を変える、と表現しましたが、
競走馬も馬場状態に応じてフォームを変えられたら良いと思いませんか?

しかし、残念ながら競走馬は馬場状態を考慮して
自分のフォームを変えられるほどの能力はないため、
基本的には同じフォームで走ることになります。

厳密には、自分で変えられる馬も稀にいるようですが、
多くの競走馬には出来ません。

また、仮に変えられたとしても、やはり本来の自分のフォームではないため、
本来の力を発揮できないということも言えます。

つまり、馬場状態や競馬場のコース形態によって得意な馬、
不得意な馬を探していくのは予想をする上で重要な作業と言えますね。

まとめ

レースにおける競走馬のスピードは凄まじく、
最初のうちはとても走り方までじっくり見ることはできないと思います。

しかし、慣れてくるにつれて競走馬の特徴を覚えていったり、
関係者のコメントによって知ることはできます。

地道な作業ではありますが、逆に言えば新聞には載っていない自分だけの情報源にもなり得ますので、
余裕があればチェックしてみるとよいでしょう。

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